2020年『ゆれる』で監督作品初となる映画賞を受賞し、数々の作品を手掛けてきた伊藤慎一が、ある強い思いから今回監督作品初となる脚本を務めた。
「 現代社会は生きづらくなっている 」――――
伊藤はそう語った。自身が人の親になってから世の中の見方が大きく変わり、子どもに対する社会問題への関心が強まったという。
核家族化、離婚、貧困問題からくる子どもへの虐待報道を見るたび、決して当事者達だけの問題ではない社会全体で考える問題だと考え、
世の中に作品として発信、過酷な状況にいる子供たちへの手助けになればという思いから本作が生まれた。
子どもだけで生きることがどれほど酷なものなのか、 明るみになることが少ない現代社会の問題を子どもの目線から残酷に描いたストーリーに注目してほしい。